文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型)平成28年度~平成32年度
PubMedID | 29496741 |
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Title | Attenuation of cGAS-STING signaling is mediated by a p62/SQSTM1-dependent autophagy pathway activated by TBK1. |
Journal | The EMBO journal 2018 Mar;():. |
Author | Prabakaran T,Bodda C,Krapp C,Zhang BC,Christensen MH,Sun C,Reinert L,Cai Y,Jensen SB,Skouboe MK,Nyengaard JR,Thompson CB,Lebbink RJ,Sen GC,van Loo G,Nielsen R,Komatsu M,Nejsum LN,Jakobsen MR,Gyrd-Hansen M,Paludan SR |
Stimulator of interferon (IFN) genes (STING)はウイルスDNA応答に重要なI型IFN産生経路において重要な役割を担う。これまでにSTINGの機能制御にユビキチンリガーゼによるSTINGへのユビキチン鎖修飾やTBK1によるSTINGへのリン酸化が重要であることが報告されている。今回著者らはp62を介したSTINGのオートファジーによる分解がウイルスDNA応答の制御に重要であることを示した。実験内容は、p62-KO MEF細胞やp62-KO THP1細胞、ドナーから得たヒトのマクロファージ等を用いてDNA刺激またはウイルス感染によるSTINGタンパク質の安定性やIFNの産生レベルの影響、p62、STING、TBK1、LC3、Lamp1(リソソームのマーカー)等の細胞内局在の影響を調べている。さらに電子顕微鏡を用いてDNA刺激によるオートファゴソームの形成やリソソームの数の影響も詳細に調べている。以上のことから、STINGを標的としたp62を介したオートファジーによる分解がDNAウイルス対する生体防御の制御に重要であることが示唆された。
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